2011年8月7日の福島民友「県内のコメ農家 安全PR策 模索」で掲載されました。

以下、該当部分の転載です。

どうすれば、うちのコメを食べてもらえるか。福島第一原発事故による放射性物質の拡散で、秋に収穫されるコメへの不安が広がっている。本件のコメ農家は消費者の厳しい反応に戸惑いながらも、独自の厳しい出荷基準を設けたり検査機器を導入したりと、安全性をアピールする手だてを懸命に模索している。

「参ったなあ。うちのは大丈夫って自信はあるけど、信じてくれっかな。」福島第一原発から約70㌔の山あいにある天栄村。青々とした稲を見ながら古川勝幸さん(54)はため息をついた。

10年前から農薬や化学肥料を使わないコメ作りに力を注ぎ「安全安心」が売りだった。”名人”と呼ばれ、大手百貨店にも自力で販路を広げた。

作付け前の土壌検査では同村の数値は低かった。しかし、得意先に神奈川県の米屋を回った時に客から「福島から遠いところのコメがほしい。味よりも安全」と言われ、胸をえぐられるような思いがした。「今年は買えない」と伝えてくる米屋もあった。